新年早々イラッとする記事。

 読んでいけばいくほどイラッとする。
 いつもおジャマしております、「勤務医 開業つれづれ日記」、「6対1、さらには”5対1看護”をめざす 2008新春インタビュー1 日本看護協会・久常節子会長」より。ネタ元は、CBニュースより。

 病気や怪我で必要とする時に適切な医療を受けることができない「医療崩壊」が各種報道で連日のように取り上げられるなど、2007年は医療問題が大きくクローズアップされた1年だった。危機的な局面を迎えている日本の医療の現状と課題を、医療関係者はどのように見ているのか。そして、医療が抱える課題をどう解決しようとしているのか、新しい年の幕開けに当たり、多様な立場から医療に取り組む関係者にインタビューした。(CBニュース編集部)

女性が働き続けられる環境づくりへ (新春インタビュー5の1)/2008新春インタビュー1/日本看護協会・久常節子会長

 看護師すべての意識がこうであるとは考えたくないがイラッとする内容だ。
 面倒なので、イラッとしたところを並べていく。
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…看護師が不足すれば、医師の負担が増えるわけですから、医師不足の問題は看護師不足の問題と同時に解決していかなければ医療現場は改善されません。医療事故の問題も深刻です。そういう意味で、「看護師不足が忘れられた1年」と言えるかもしれません。

 自分たちだけ忘れ去られているような表現が気になる。
 看護師不足は医師不足とともにもちろん考えていかねばならない問題。報道も全くなされていないわけではない。
 ちらっと検索しただけでもたくさんの記事が出てくる。例えば、YOMIURI ONLINEより。
診療報酬改定の役割…「医療崩壊」止められるか
 マスコミにとっては医師不足に比べてスポットを当てづらい内容なのかもしれないが、認識はされている。
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…7対1入院基本料の影響で看護師が不足したように言われていますが、看護師はもともと偏在しており、確保が困難だったのです。7対1入院基本料により、看護師の労働条件の改善につながりました。

 上に挙げた記事にもあるが、労働条件の改善につながってはいても、多くの病院が看護師をかき集めることに奔走し、結果的に偏在に拍車をかけた、というところが実状だ。
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――働き方が多様化すれば、看護職員の活躍の場も広がりますね。
 政府の規制改革会議の第2次答申の中で、看護師の業務拡大などが打ち出されました。現在認められていない看護師による簡単な検査や薬の処方などが解禁されれば、勤務医の負担が軽減されるでしょう。正常分娩はもともと助産師の業務ですし、さらに活用が進むことで産科医不足の解決にもつながります。

 看護師の業務拡大だけ推し進めていくのならば、勤務医の負担が軽減されていくことは絶対にない。
 多くのブログで指摘されていることだが、Nurse Practitionerという制度として進めていくのならばいい話なのだが、それには時間がかかる。
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…新人看護師を指導する上でも、また医療事故を防止する上でも看護職の配置を増やすべきです。患者6人に対して看護職員1人を評価する「6対1看護」、さらに「5対1看護」も検討していただきたいと思います。

 7対1だけでも相当な混乱を残す結果となったことをわかっての発言なのだろうか。ヒトが多いのにこしたことはないが、タダではできないということを考えるべきであろう。
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 厚生労働省の肩を持つわけではありませんが、「平均在院日数を短縮して在宅医療へ」という方向性は間違っていないと思います。長く入院していることは決して正常な状態ではありません。

 これも多くのブログで指摘されていること。
 在宅医療へ進めても家族の受け入れが困難なケースが多くある。この現状をどうとらえるか。
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少子化の中、女性の労働力は非常に貴重です。女性の労働条件をきちんと整備しなければ、日本の産業は発展していかないでしょう。

 看護師は女性ばかりではないだろう。
 女性だから…女性は…というのではなく、男女を問わず、看護師・医師を問わず、人員が不足していることは明らかなのだから、小手先の政策に終始している現状を改めていかなければならない。
 カネがなきゃヒトだって増えていかない。労働条件の改善にだってつながらない。それは医師だろうが看護師だろうが一緒。そうしなけりゃいい医療、看護だってできない。
 みんなして眠い目こすって、患者さんに不機嫌な顔を見せちまう現状がおかしいと思わなければ。
 以下は記事

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