「生命保険の書類の書式統一に関する日医の見解」

 日医白クマ通信より。生命保険の書類について。
定例記者会見「生命保険の書類の書式統一に関する日医の見解」―今村聡常任理事
ウェブ魚拓

 生命保険協会の目的は、診断書の読み違いや、読み落としを避けるためであるが、日医は、勤務医の過重労働の原因の一つとして、本来の医療以外に、民間保険等の診断書を書くことが、大変負担になっていることから、生命保険協会に対して、診断書の書式統一を要望していた。
(中略)
 また、同常任理事は、同様の診断書作成ソフトウェアを利用している病院では、勤務医の負担が軽減され、作成時間が短縮されたという報告も受けているとし、今後、日本損害保険協会など、関連する業界とも連携をとりながら、医療機関に負担のない形で、診断書作成のソフトウェアの普及を要望した。

 気になったこと。

  • 現在、生命保険は多くの種類があり、その特約に応じた形での入院証明書の書式も多数ある。それらを本当に統一できるのか。

 以前ここでも取り上げたが、生保協会の見解としては、独占禁止法だかなんだかで、生保の商品内容の強制、例えば、特約の内容の制限は出来ないとのこと。そんな状況で書類の統一ってできるのだろうか。

  • ソフトウェアを用いることで作成時間は短縮されるだろう。ならばそのソフトの配布は生保協会、損保協会が無償で行うべき。

 それが自分のところ(保険会社)の利益につながる話ならば、無償でやるべき話でしょう。
 以下は記事。

日医白クマ通信 No.734
2007年9月27日(木)
定例記者会見「生命保険の書類の書式統一に関する日医の見解」―今村聡常任理事
 今村聡常任理事は、9月26日定例記者会見を行い、生命保険の書類の書式統一に関する日医の見解を示した。
 生命保険協会が9月21日に行った、プレス発表で、生命保険不払い問題についての取り組みの一環として、環境整備を行うとし、「医師が書く診断書を標準化し、電子化することを検討中である」といった内容の発表が行われた。
 生命保険協会の目的は、診断書の読み違いや、読み落としを避けるためであるが、日医は、勤務医の過重労働の原因の一つとして、本来の医療以外に、民間保険等の診断書を書くことが、大変負担になっていることから、生命保険協会に対して、診断書の書式統一を要望していた。
 同常任理事は、このような背景からも、今回の標準化は望ましいものだとした。
 また、同常任理事は、同様の診断書作成ソフトウェアを利用している病院では、勤務医の負担が軽減され、作成時間が短縮されたという報告も受けているとし、今後、日本損害保険協会など、関連する業界とも連携をとりながら、医療機関に負担のない形で、診断書作成のソフトウェアの普及を要望した。