診療以外の事務が重荷、って…今ごろなに言ってやがる。

 そんなことずいぶん前からわかってたことじゃねぇか。政府の対策としては、カネ出してハイオシマイじゃなくて、その業務分担も含めた改善策が必要だ、って。
 いつもおジャマしてる、「産科医療のこれから」、「本日の医療ニュース..。*♡ 12月28日」で知ったニュース。YOMIURI ONLINEより。

 病院勤務医の約9割は、本来の診察以外の事務作業の多さに負担を感じていることが、全国の社会保険病院の常勤医を対象にした調査で分かった。
 中でも、大きな負担となっているのは、診断書や紹介状などの書類作成、電子カルテのデータ入力といった作業。調査を行った全国社会保険協会連合会(東京)は、「医師が本来の業務に専念出来ずに疲弊している。欧米などで導入されている医療クラーク(事務員)の活用など、業務分担が急務だ」と指摘している。

勤務医の9割、診療以外の事務が重荷…全社連調査

 大学病院ではもう電子カルテの運用はスタートしている。
 しかし、その流れの中、いろいろな入力作業を医師がやらざるを得ない状況が出てきている。中には、なんで俺がやるの?ということも多々ある。
 CT、MRI等での造影剤を扱う際の承諾書や、体内に使用している金属の有無を聞く説明書など、医師じゃなくても…と思うものはいくつかあるが、最もおかしいと思ったこと、それは、外来での処置に関する入力。
 今までは外来看護師が紙伝票に記入して、それを患者さんが会計に出していたものを、いまはなぜかすべて医師が把握して入力しなければならなくなった。
 取りこぼし無く入力しようと努力した時期もあったが、今はかなりいいかげんにやっている。そのため、たぶん、今まで何件か「処置」を入力し損なった例があるかも知れない。ま、それは大学病院の損となるわけだが、俺の知ったことではない。
 以下は記事。

勤務医の9割、診療以外の事務が重荷…全社連調査
 病院勤務医の約9割は、本来の診察以外の事務作業の多さに負担を感じていることが、全国の社会保険病院の常勤医を対象にした調査で分かった。
 中でも、大きな負担となっているのは、診断書や紹介状などの書類作成、電子カルテのデータ入力といった作業。調査を行った全国社会保険協会連合会(東京)は、「医師が本来の業務に専念出来ずに疲弊している。欧米などで導入されている医療クラーク(事務員)の活用など、業務分担が急務だ」と指摘している。
 調査は今年8月、全国52の社会保険病院のうち、250床以上を中心とした31病院の常勤医1406人にアンケート方式で行い、931人から回答を得た。
 4年前と今とで負担の増減を診療と診療以外に分けて聞いたところ、「両方増加した」と回答した人が58%に上った。「診療以外の業務のみ増加」も合わせると、診療以外の業務の負担増を感じている人が約9割に達していることになる。
 診療以外の業務を14種に分けて負担感を尋ねたところ、「大変負担」「負担」とする回答が多いのは、〈1〉民間の医療保険書類の記入(70%)〈2〉薬や検査などを指示する伝票整理(61%)〈3〉診断書(60%)〈4〉他病院への紹介状(59%)〈5〉患者・家族への説明(54%)の順だった。医療保険書類や診断書は患者側から作成を依頼されることが多い。
 これらの業務のうち、「事務職や看護師など、他職種に分担してもらえる」という回答が7割を超えたのは、〈1〉伝票整理〈2〉検査や処置の予約〈3〉民間保険書類の記入など。逆に、「すべて医師が行うべきだ」との回答が多かったのは、カルテ記載や患者・家族への説明などだった。本来医師の業務ではない業務がどの程度あるか聞いたところ、約4割が「10〜20%」と答えた。
 自由回答欄では、「最近、診断書や紹介状などの作成依頼が増加。ささいなことまで説明書、承諾書などの書類が必要になった」「IT化でコンピューター入力業務が増え、予約まで医師が取っている」などの意見が多く聞かれた。
(2007年12月27日15時1分 読売新聞)