やっぱり一番えらいヒトが一番いけないのか。

 この時期に続投しないことを明言するってのもどうなんだろう。
 防衛大臣でしょう。国防のトップでしょう。しかも、ついこのあいだ就任したばかりの。
 たとえ辞意があって、それを安倍さんに伝えたとしても、続投については、記者の前では、「総理に一任します」くらいで済ませばいいことなのでは。
 安倍さんも見る目がないと言うか、あるいはこのヒトが一番上だから下がまとまっていないのか。
 今の段階でこれだけグダグダになって、「内閣改造」って言ったって、何が期待できる?
 asahi.comより。
小池防衛相が続投を否定 情報漏洩で引責
ウェブ魚拓

 一方、インド訪問中の小池氏は24日、ニューデリーで同行記者団に、久間前防衛相の在任中に発覚したイージス艦情報流出事件に関連して「情報保全体制の新システムは作った。防衛省内で誰かきっちり責任を取ったかと言えば取っていない。私はこの点の責任を取りたい。きっちりした体制でやるためには人心を一新していただきたい。私は辞めると言っている」と述べ、防衛相留任の意思がないことを明らかにした。すでに安倍首相にも伝えたという。

 まだ、asahi.comでの表現は柔らかい。これがjiji.comとなるともっとなんというか、「ああ、言っちゃったよ」的な表現になっている。
2007/08/25-00:24 小池防衛相「辞める」と明言=内閣改造を機に
ウェブ魚拓

 小池氏は「情報保全という大きな課題が本当に意味をなすためにきっちりとした体制でやってもらいたい。人心を一新してほしい。そこ(情報保全)を任せられる人に大臣になってほしい」と語った。さらに「わたしは辞めると言っているのよ」と述べた。

 で、あらためて調べてみると、これまでに安倍内閣発足以来、閣僚が4人交代しているようだ。これもasahi.comより。
赤城農水相を更迭 安倍内閣、交代4人目
ウェブ魚拓
 ここへ来て明確な辞意表明だから、なにか問題が表出してゴタゴタしての交代劇、あるいは更迭とは形が違うとはいっても、実質5人目の交代といっていいだろう。
 内閣改造は8月27日とのこと。もうちっとゴタゴタしてくれたらもっと面白いのだが。
 以下は記事。
 まずは、小池防衛相のニュースを、asahi.comより。

小池防衛相が続投を否定 情報漏洩で引責
2007年08月25日01時11分
 安倍首相は24日、訪問先のクアラルンプールで記者会見し、27日の内閣改造自民党役員人事について、改革路線を継続し、地域活性化に配慮した布陣をとる考えを表明した。内閣改造では防衛省事務次官人事をめぐって混乱を起こした小池防衛相の処遇が焦点の一つだが、小池氏は24日、イージス艦の情報流出事件の責任を取るとして留任を望まない考えを明らかにした。
 首相は会見で「人事は帰国してから最終的に判断したい」としたうえで、内閣改造の基本方針として「日本は改革を進めていかなくては、いつかやっていけなくなる。新経済成長戦略をしっかり進めることが必要だ」と強調。さらに「参院選の結果で反省すべき点は反省しながら、地域の活性化にも力を入れたい。そうした点も考慮しながら人事を断行したい」と語った。
 一方、インド訪問中の小池氏は24日、ニューデリーで同行記者団に、久間前防衛相の在任中に発覚したイージス艦情報流出事件に関連して「情報保全体制の新システムは作った。防衛省内で誰かきっちり責任を取ったかと言えば取っていない。私はこの点の責任を取りたい。きっちりした体制でやるためには人心を一新していただきたい。私は辞めると言っている」と述べ、防衛相留任の意思がないことを明らかにした。すでに安倍首相にも伝えたという。

 同じニュース、jiji.comより。

2007/08/25-00:24 小池防衛相「辞める」と明言=内閣改造を機に
 【ニューデリー24日時事】小池百合子防衛相は24日、滞在先のニューデリーのホテルで記者団に対し、27日に予定される内閣改造に関し「テロ対策特別措置法延長をしっかり実現してくれる人にバトンタッチしたい」と述べ、続投は望まない意向を明らかにした。その理由として海上自衛隊イージス艦の情報持ち出し事件を挙げ、「防衛省内で責任をどなたも取っていない。この点でわたしは責任を取りたい」と説明した。
 小池氏は「情報保全という大きな課題が本当に意味をなすためにきっちりとした体制でやってもらいたい。人心を一新してほしい。そこ(情報保全)を任せられる人に大臣になってほしい」と語った。さらに「わたしは辞めると言っているのよ」と述べた。

 赤城前農水相更迭のニュースを、asahi.comより。

赤城農水相を更迭 安倍内閣、交代4人目
2007年08月01日12時20分
 赤城徳彦農林水産相衆院茨城1区選出=は1日、首相官邸に安倍首相を訪ね、自らの政治資金をめぐる問題を受けて辞表を提出し、首相は受理した。首相が赤城氏を官邸に呼んでおり、事実上、更迭した形だ。自民党内では、赤城氏に対して参院選惨敗の責任を問う声が噴出。政権へのこれ以上のダメージ拡大を抑えるため早期の更迭が必要だと判断した。後任は置かず、若林環境相が兼任する。安倍政権発足以来10カ月あまりで4人目の閣僚交代となり、首相の政権運営能力の問題が改めて鮮明になった。
 赤城氏は辞表提出後、首相官邸で記者団に「今般の参院選で私に関する報道等があった。そのことで選挙戦に影響を与え、与党の敗北の一因になったことは紛れもない事実だ。大変申し訳なく思っている。職を辞することでけじめをつけたい」と語った。そのうえで、疑惑を晴らすため直ちに領収書を公開するかどうかについては「規約をつくるようにと(自民党に)総理から指示があったので、その規約、決まりに沿って対応していきたい」と述べ、明言を避けた。
 塩崎官房長官は同日の記者会見で「総理が任命をしているわけだから、当然、責任は自らにあるということは繰り返し申し上げている」と語った。ただ、参院選前に問題が表面化したにもかかわらず対処できないまま選挙戦に突入し、自民党の歴史的大敗を招いた対応のまずさに、首相の資質を問う声が強まることは確実だ。
 赤城氏は6月初め、自殺した松岡利勝農水相の後を受けて就任した。直後に、赤城氏の資金管理団体が農林関係団体から寄付を受けながら政治資金収支報告書に記載していないことが判明。7月には、赤城氏を支援する政治団体赤城徳彦後援会」が実家を主たる事務所として届け出て、05年までの10年間で計9000万円の経常経費を計上していた問題や、政治活動費を二重計上していた問題などが次々に明らかになった。
 これに対し、赤城氏はこれまで「事務所は初当選以来、後援会活動の拠点だ。付け替えや架空のものの計上は全くない」「後援会の収支報告書に事務処理上のミスがあった」などと釈明を繰り返してきたが、参院選を通じて野党各党はいっせいに辞任を要求していた。
 一方、首相は当初、「大臣はしっかり説明したと聞いている」と辞任要求を拒否し、問題視しない考えを表明。ただ、参院選後の31日の自民党総務会で「赤城さんは(大臣の)資格がない。即刻辞任してもらいたい」(深谷隆司・元通産相)と辞任要求が出るなど、党内の批判は強まっていた。首相は同日、記者団に「赤城農水相を含め人心を一新していく」と述べ、約1カ月後に予定している内閣改造で再任しない考えを示していた。
 昨年末には、実態のない事務所を政治団体の所在地として届け出ていた佐田玄一郎行政改革担当相が辞任。松岡氏も資金管理団体の事務所費の不透明な支出など「政治とカネ」の問題を抱えていたため、赤城氏の任命に際して官邸側は「『政治とカネ』は国民が注目しているので、そういう観点も考慮に入れながらお願いをしている」(塩崎長官)として政治資金を調査したことを強調していた。首相自身もその点を認めていた。
 閣僚交代が4人に上ったことで「論功行賞」が目立った安倍内閣の人選の不手際が一層浮き彫りになり、今月下旬にも行われる内閣改造への影響は必至の状況だ。