なぜか再び電子診断書のニュース。

 入院証明書と診断書に関して、なぜ今さらというニュース。毎日jpより。

生保協会:1000病院で診断書電子化 保険金不払い反省
 生命保険業界が日本医師会と連携し、患者の病状や治療内容を記載する病院の診断書の電子化を推進している。手書きの診断書の読み間違えが保険金不払いを助長したことが分かったためで、生保協会は今後2年間で1000病院に電子化を普及させる方針だ。

生保協会:1000病院で診断書電子化 保険金不払い反省

 当ブログでは以前も同様のニュースを取りあげている。そこから抜粋。ネタ元は東京新聞だが、リンクは切れている。

診断書を電子化へ 生保協、不払い対策で導入
2007年11月17日 朝刊
 生命保険協会は十六日、日本医師会と、保険金を支払う際に利用する診断書を電子化することで合意したと発表した。手書きの診断書は、記載漏れがあったり保険会社が誤読したりして保険金の不払いにつながっていたため、生保協が医師会に導入を求めていた。

 実は、最近、入院証明書について、当ブログへリンクをしていただいたページを見つけた。
 「いじかちょうなまいにち」のなかの「しんだんしょ って その2」からリンクしていただいた。こんなブログにリンクをはっていただけるのは大変申し訳ないやらありがたいやらなんだが、そこからのネタ。
 MEDI-Papyrusに続く、入院証明書電子化ソフト認定第2号が、つい最近決まったとのこと。名前はYahgee。生保協会のページ、「診断書の機械印字化ソフト認定について」より。

【第2号(認定日:平成20年2月1日)】
○認定ソフト名:Yahgee MC
○認定システムベンダー:株式会社ドリームアクセス

 先に挙げた、毎日jpのニュースがなぜ今出たか。
 それは、このソフト認定のタイミングに合わせて、生保協会が売り出しのためにまた同じようなニュースを流したと、そういう見方は勘繰りすぎだろうか。
 いずれにしても、いくらベンダーが増えようが、導入費用、維持費用とも、医療機関側に経済的負担が必要なのには変わりがない。これくらい生保協会が肩代わりしてくれたっていいだろうに。おかしな話だ。
 以下は記事。
 まず、毎日jpより。

生保協会:1000病院で診断書電子化 保険金不払い反省

 生命保険業界が日本医師会と連携し、患者の病状や治療内容を記載する病院の診断書の電子化を推進している。手書きの診断書の読み間違えが保険金不払いを助長したことが分かったためで、生保協会は今後2年間で1000病院に電子化を普及させる方針だ。

 生保の保険金不払いは、最終調査で計131万件、総額964億円にのぼった。生命保険や医療保険の保険金請求では、契約者が医師から診断書をもらい、保険会社に提出するが、各社の不払いの原因調査によると、手書きの診断書の誤読が要因の一つになっていた。

 ワープロベースの電子診断書になれば、このような問題は起こりにくくなる。

 診断書の電子化はパソコンに専用ソフトをインストールするだけで、必要事項の記入漏れがあれば、画面上で警告する。手書きに比べて、診断書作成時間が短縮でき、医師の負担軽減にもなるという。

 従来最長1カ月程度かかっていた診断書発行までの期間も短縮できるといい、患者である契約者も保険金を迅速に受け取れるケースが増える。

 生保協会は、電子化促進のため、昨年末、ベッド数100床以上の病院に対し、ソフト導入費用として最大120万円を支援することを決めた。この効果もあって、すでに100カ所以上の病院が新たに電子診断書を導入。協会は今後2年間で1000カ所まで拡大する計画だ。将来的にはインターネットを使って病院と生保会社をつなぎ、電子診断書を送受信できるようにすることも検討している。【坂本昌信】

毎日新聞 2008年2月1日 19時54分 (最終更新時間 2月2日 0時39分)

 つぎに、以前取りあげた東京新聞の記事も再掲。

診断書を電子化へ 生保協、不払い対策で導入
2007年11月17日 朝刊
 生命保険協会は十六日、日本医師会と、保険金を支払う際に利用する診断書を電子化することで合意したと発表した。手書きの診断書は、記載漏れがあったり保険会社が誤読したりして保険金の不払いにつながっていたため、生保協が医師会に導入を求めていた。
 生保系のシステム会社などがパソコンで診断書をつくるためのソフトを開発し、生保協が様式をチェックして認定。医師会を通じて病院に配布する。二年後に千の病院での導入を目指す。医療機関側の導入コストは病床百前後の病院で百四十万円程度。生保協は一部を補助する方針。日本損害保険協会にも呼び掛け、損保各社の参加も促す。
 診断書は、保険会社が死亡保障や医療保険などの契約者に支払う保険金を計算するための資料で、医師が病名や治療内容などを記載。これまでは医師の手書きで記載漏れがあったり、独自の記号で書かれるなどしていたため、不払いにつながったケースがあった。