検診に対しては積極的に。

 アクセス数急増。
 正直なところ「わぁ、見る見るうちに増えていく。こわいよぉ」と思うところもあった。
…ん?「見る見るうちに」って、自分どれだけヒマだったんだ?
 さて、昨日は大学病院外来。特別とんでもないことはなかった。あったら困る。
 しかし、やっぱり、病院は「黙って座ればピタリとあたる」ようなところ、と勘違いされている方はいらっしゃる。
 男性。70代だったかな。主訴は血尿。当科は初診。
 しかし、本日の検尿は全く問題なし。いろいろとある可能性を考えて検査を組んでいくわけだが、カルテとともに、前立腺癌の2次検診のお知らせの紙もまぎれこんでいる。しかし、当の患者さんはそれに一言も触れない。
 しょうがない、こちらから話をふってみる。
「あぁ、それね、うちにお知らせが来たんで持ってきました。」
 早く言ってくれ。
 検査メニューを少し組みなおした。
 前立腺癌検診に限らず、会社の検診も含めて、自分がなんのために検診を受けたのか、またそこで2次検診のお知らせがあっても、何が異常だったのかを理解されていない方が多い。
 検診のシステム自体が、会社によってもばらばら、自治体によってもばらばら。看護師なり、医師なりが説明するシステムがあればいいのだが、それもない様子。
 だから、こちらの外来を受診された時点で一から説明しなければならないし、そのぶん時間もとられる。
 検査結果用紙にいろいろと解説を記している自治体もあるようだが、結局はそれを説明してくれるヒトがいなければ、当人が読む機会はまず無いのではないのか。
 皆に検診の一から十まで理解して欲しいとは言わないが、少なくとも2次検診をすすめられた方が、コトの次第を理解できるような、検診に積極的になれるような、そんなシステムを望む。