なぜ今この話題なの?

 神戸のポートピアホテルでもらった神戸新聞にこの話題があって、ウチに戻ってネット上で調べたら、結構古い話題と知ってびっくり。
 読売新聞より。
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070226ik04.htm

末期がん治療 家族意向を優先
全国病院調査 患者のみに確認0.8%
 がん患者の終末期の治療方針を決める際、患者より先に家族の意向を聞いて判断している病院が46・6%に上ることが、厚生労働省研究班の全国の病院調査で明らかになった。
 患者本人の意向を重視するのは、ごくわずかで、がんの終末期医療の現場では、家族の意見が尊重されることが浮き彫りになった。研究班長の松島英介・東京医科歯科大助教授が25日に都内で開かれた会合で発表した。
 調査は、厚労省が公表した終末期医療に関する指針案が、医療現場の現状を反映しているかどうかを調べるため、昨年11〜12月に、末期のがん患者などが入院する全国の4911病院を対象にアンケートを実施。1499病院から回答を得た。
 指針案では、意思表示できる患者の治療方針の決定を尊重することが規定されたが、調査では、「患者のみに確認」としたのは、0・8%にとどまった。「患者とは別に必ず家族の意向も確認」と答えたのは48・7%に上った。
 家族の意向を重視する理由(複数選択)については「患者だけで判断すると、家族から不満が出る可能性がある」が70・6%と最も多く、「本人に説明しないことを家族に懇願された」(64・8%)が続いた。
 この背景には告知の問題があると見られ、がん告知は65・9%の病院で行われていたものの、余命告知はその半分にも満たなかった。
 松島助教授は「近くまとまる指針作成には、患者の意思が二の次となる日本の状況を踏まえて、議論すべきだ」と話している。
(2007年2月26日 読売新聞)

 神戸新聞ではほぼ内容は同じなんだけれども、最後の松島准教授(当時は助教授)の言葉が神戸新聞では、

 松島准教授は「医療現場では、患者本人の意思が二の次にされており、国の指針は実態に即しているとは言えない。患者の意思が尊重されるように現状を変えるには、医療従事者に対する研修を充実させるなどの対策が必要」と話している。

と、全くもって医療従事者のせいになっている。これについて話を広げようかな、なんて思って調べたら、結構古い話題だということに気付きました。しかも載っているのは1面。2月の話題をなぜ今引っ張り出してるんでしょうか。