最もそういう行動から遠い人だと思っていた。

 各方面に衝撃を与えた、松岡農相の自殺。読売新聞より。
松岡農相が自殺、議員宿舎で首つり
 光熱費問題、ナントカ還元水の件でも国政の場であれだけしらを切り通せたのだから、よほどの悪人で、よほど肝がすわっているに違いないと思っていたが、多くの疑惑に対して、最も情けない、最もやってはいけない方法でケリをつけてしまった。いや、自ら闇に葬ってしまったといったほうがいいか。
 周囲からどれほどの責めを負ったのだろう。あれだけの悪人面がどれだけ悩んでいたのだろう。私には全く想像がつかない。
 安倍政権にとっては大きなダメージとなることは間違いないだろう。しかし、かといって野党に追い風になるわけでもない。今回のことで政界全体に暗雲が立ちこめたままになったような、そんなイメージがオレの頭の中ではでき上がった。もう首相退陣しかこの暗いイメージの払拭はできない。
 しかし、まさか、まさか今度の選挙を「弔い合戦」などと抜かすヤツはいないだろうな。
追記)暗殺説。カネにからむ疑惑が多かったことと、生来の悪人顔のために、そういったことがささやかれるのも無理はないこと。しかし、彼が亡くなることで、得をするものがいるのか、考えてみる。
 安倍政権にとって大きなダメージになることは間違いない。したがって、安倍総理を始めとした内閣の面々にとって得になることはない。では誰か。それは私にはわからない。だから暗殺説よりは、単純に思い悩んでの自殺説をとる。今回のことで得をするような黒幕が浮かび上がってきているのならば話は別だが。
(2007年5月29日 6:33追記)
 以下は記事。

松岡農相が自殺、議員宿舎で首つり
 28日正午すぎ、東京都港区赤坂2の新衆議院議員宿舎1102号室で、この部屋に住む自民党衆院議員・松岡利勝農相(62)が首をつっているのを、同室を訪ねてきた秘書が見つけた。
 同日午後0時29分に119番通報を受けた救急隊が、現場で蘇生(そせい)措置を行って慶応大病院(新宿区)に搬送した。
 松岡農相は午後2時、死亡が確認された。警視庁は、松岡農相が自殺を図ったとみて調べている。
 同庁によると、松岡農相は同日正午に宿舎を出る予定だったが、正午過ぎになっても、部屋から出てこなかったため、秘書が室内に入ったところ、松岡農相がリビングのドアの上部に、布製のひもをかけて首をつっているのを発見した。待機していた警視庁の警護官(SP)に連絡した。
 秘書は同日午前10時ごろ、松岡農相と話しており、この時には、特に変わった様子はなかったという。
 松岡農相熊本県阿蘇町(現阿蘇市)出身。農家の長男として生まれ、鳥取大学農学部を卒業後、農林水産省に入省した。1988年、43歳で同省を退官して90年の衆院選に無所属で出馬し、初当選した。当選6回。
(2007年5月28日14時31分 読売新聞)