年金の件はまず無理だろ。

 安倍政権はもう落ちていくしかない。今は、その迷走ぶりを面白おかしく見ていくほうがいい。で、あいつらバッカでぇとか言いつつ、散々楽しんだあと、選挙でNOと言うと。先に挙げたビラの件もそうだし、年金問題への対応ぶりも非常にマヌケなんでね、そう思うしかない。
 最近気になった読売新聞の記事を、YOMIURI ONLINEから。まず5月26日分より。
領収書なくても確認手続き、首相が年金支給漏れ対策表明
ウェブ魚拓

 5000万件の全件調査では、問題がありそうな約2880万件を中心に、年金受給者の「名前」「生年月日」「性別」などで検索し、関連がありそうな記録が見つかれば、本人に注意喚起する通知を行うとしている。検索には新しいソフトウエアの開発が必要で、調査には約10億円の費用がかかるとしている。

 自分の失策の尻拭いに約10億円かかると、堂々と無駄遣い宣言をしている。この時点でおかしい。
 で、6月6日分より。
あなたの年金は大丈夫?
ウェブ魚拓

 ソフト開発は当初、約15か月かかるとされた。しかし、安倍首相が「1年以内に調査を完了する」と明言したことから、社保庁がソフト開発業者と調整を進めた結果、「来年3月までにソフトを完成させるめどがたった」(政府筋)という。

 そりゃ有無を言わせずつくらせるでしょう。無理でも。できなくてもポーズはとらせて、実際できなかったらついでに責任もかぶってもらうと。
 ただこの、「1年で5000万件」、実際可能なのか。心配しているところがありました。「grounder」の「算数の問題(年金)」より。

ちょっと計算してみました。5000万件を1年でやる訳ですから、んで役所はきっちり土日休みでしょ…だから…。365日のうち営業日が5/7で260日(祝日とか勘弁!)ですね。単純に5000万を260日で割ると約19万なんですよ。1日で19万件を処理すると!。う〜〜ん。この数字ってコンピュータでオートマチックにやるんだってかなりな数字だと思いますがどうなんでしょう?

 実際できるかどうかは知りませんよ。ただ、明らかに国民を心配させるに足る数字でしょう。しかも、またYOMIURI ONLINEから。

 最も難関なのが、コンピューターによる照合作業でも該当者が判明しなかった記録を、「原本」である市町村の手書き資料やマイクロフィルムと照合する作業だ。
 完全に手作業となるため、大量の人員が必要だ。社保庁は「職員の監視の下、アルバイトの活用も考える」と説明する。人件費など、どのぐらいの経費がかかるか不明だ。また、作業の進ちょく状況は、半年ごとに国会へ報告するが、調査完了時期のめども明らかにしていない。自民党内からは「10年以上はかかるだろう」との見通しも出ている。

 アルバイト使うんだって。あれ?つい1日前のYOMIURI ONLINEでは、
年金ずさん 5000万件(上)バイト任せ ミス多発
ウェブ魚拓

 「コンピューターへの年金記録の入力作業は、主婦など素人のアルバイトに任せていた」。東京都内の社会保険事務所に勤務していた元職員(63)は、記録漏れを引き起こした電子化作業について、こう証言した。
 社会保険庁には、誰のものかわからない保険料納付記録が約5000万件もある。中には、氏名や生年月日などの入力ミスが大量に含まれている。「業務量が膨大なので、職員の対応には限界があった」。元職員はそう語ったが、作業を外部業者に委託したケースもあるなど、社保庁側の管理監督も不十分だった。記録漏れの原因が、アルバイト任せのずさんな作業にあったことは間違いない。

 入力作業とはいえ、バイトがダメだって指摘されたばっかりじゃん。
 大手新聞にこんなことが載っているのに、「大丈夫」と言いきる自民党って、もう笑うしかない。
 公約の件はまたあとで。