なんとなくいやだ。

 なんだろう。金で売られているよう気がするからかな。YOMIURI ONLINEより。
寄付3千万円で医師2人派遣、兵庫県が鳥取大医学部に依頼
ウェブ魚拓

 医師不足が深刻な兵庫県養父市の公立八鹿(ようか)病院(約420床)に、医師2人を派遣してもらうため、兵庫県鳥取大医学部(鳥取県米子市)に研究費名目で3000万円を寄付することがわかった。

 野球選手みたいにさ、「契約金1500万円、年棒700万円」ならばまだ響きはいいけど、医学部に寄付金を出してそのかわりに医師を派遣するって、なんかすっきりしない。

 総務省によると、長崎県などが地元の国立大に寄付して医師派遣を受けたケースはあるが、県境を超えた派遣は異例という。兵庫県は「へき地の医師不足に悩む自治体のモデルケースになる」としており、新たな医師確保策として注目されそうだ。

 医師自身の給料とか、待遇はどうなのかな。一切書いてないね。
 医師がその地に定着して初めて、モデルケース、成功例とするべきじゃないの。待遇悪くて、「医局やめます、八鹿病院やめます」なんてことにならなければいいけどね。もっとも、医局からの派遣ならばそうそう逃げ出すわけには行かないだろうけど。
 以下は記事。

寄付3千万円で医師2人派遣、兵庫県鳥取大医学部に依頼
 医師不足が深刻な兵庫県養父市の公立八鹿(ようか)病院(約420床)に、医師2人を派遣してもらうため、兵庫県鳥取大医学部(鳥取県米子市)に研究費名目で3000万円を寄付することがわかった。
 総務省によると、長崎県などが地元の国立大に寄付して医師派遣を受けたケースはあるが、県境を超えた派遣は異例という。兵庫県は「へき地の医師不足に悩む自治体のモデルケースになる」としており、新たな医師確保策として注目されそうだ。
 八鹿病院は、養父市香美町が作る組合が運営する但馬地域の中核病院。しかし、県内の医大医師不足を理由に派遣医師を引き揚げ、2004年に52人いた医師は43人に減少し、お産の取り扱いもできなくなる事態に陥りそうになった。
 このため、同県は、隣接県にある鳥取大に医師派遣を依頼。承諾を得たため、今年2月、3000万円を予算計上した。
 自治体が国立大学法人に寄付する場合、「地方財政再建促進特別措置法」で無駄な支出を防ぐために、「住民の福祉を増進する研究」に対象を限定している。
 総務省も当初、「医師派遣は県内の大学に協力してもらうべきだ」と難色を示したが、兵庫県は「但馬地域と鳥取は同じ生活圏で、派遣医師には、八鹿病院を拠点にして肺がんについて研究してもらう」と説得。8月上旬になって総務省の了承が得られた。派遣医師は10月に着任する予定で、研究の合間に同病院で週3日程度診察する。
 鳥取県医療政策課は「鳥取大から県内に派遣してもらっている医師数が減ると困るが……」としている。
 NPO法人「医療制度研究会」副理事長の本田宏・埼玉県済生会栗橋病院副院長は「医師確保のため自治体が他県に手を伸ばすのは、地域医療が追い込まれている証拠。医師不足を解消するため、国は早急に抜本的対策に取り組むべきだ」と話している。
(2007年9月4日3時3分 読売新聞)