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更年期障害、重複検査で434億円余計に…京大教授推計

 更年期障害になった女性が、なかなか診断がつかないために複数の診療科を受診し、同様の検査を重複して受けることにより、全国で年間434億円分の検査が過剰に行われているとの推計を、西村周三・京都大学教授(医療経済学)がまとめた。
 更年期に伴う骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、高血圧などの治療薬も、少なくとも年間188億円分が不適切に処方されていると見積もられた。
 17日から東京都内で開かれる日本更年期医学会で発表する。
 患者が医療機関を渡り歩く例は腰痛、頭痛など他にも多く、医療費の高騰を防ぐためにも重複検査の是正が求められそうだ。

 「医療費はこんなに無駄遣いされているんだよ」とわざわざ印象づけたいのか。
 以下は記事。

更年期障害、重複検査で434億円余計に…京大教授推計
 更年期障害になった女性が、なかなか診断がつかないために複数の診療科を受診し、同様の検査を重複して受けることにより、全国で年間434億円分の検査が過剰に行われているとの推計を、西村周三・京都大学教授(医療経済学)がまとめた。
 更年期に伴う骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、高血圧などの治療薬も、少なくとも年間188億円分が不適切に処方されていると見積もられた。
 17日から東京都内で開かれる日本更年期医学会で発表する。
 患者が医療機関を渡り歩く例は腰痛、頭痛など他にも多く、医療費の高騰を防ぐためにも重複検査の是正が求められそうだ。
 調査は、更年期障害の女性約300人へのアンケート調査や、婦人科のほか内科、整形外科、精神科の医師計約1800人への調査をもとに、受診回数、検査項目を推計して算出した。
 その結果、更年期障害の女性が、発症から適切な治療を受けるまでに、多い人で10か所以上、平均2・4か所の診療科を受診していた。その過程で重複して受けた検査の費用は、骨粗鬆症のエックス線、骨量検査、高血圧の心電図検査、うつ症状の脳波測定など、計434億円に上った。
 更年期の年代にあたる45〜59歳の女性全体に使われた骨粗鬆症や高血圧、高コレステロールの治療薬(年間1640億円)のうち、更年期障害と正しく診断されず不適切に処方されたのは188億円だった。
 過剰な検査や投薬の背景は、各診療科の医師が個別の症状しか診ず、問診も不十分なことや、患者側も知識が乏しく診療科を訪ね歩く点にあるとみられる。
 来年度から始まるメタボリックシンドローム内臓脂肪症候群)への「特定健診・保健指導」では、更年期に関する問診や検査がなく、不適切な診断、処方がさらに広がる懸念もある。
 西村教授は「健診には更年期の視点がなく、更年期障害なのに高血圧、高脂血症と診断され、不適切に処方される薬剤費はさらに増える」と予測。「2004年に必修化された臨床研修などで、医師は様々な疾患を診る能力を養うとともに、行政側も問診に対する診療報酬を手厚くするべきだ」と指摘する。
(2007年11月17日3時0分 読売新聞)