毎日新聞はなにをしたいのか。

 問題点はあっているけど、聞く相手を間違っている気がする。毎日jpより。

清瀬の女性死亡:11病院受け入れず 長男が心境吐露「国に殺されたような」 /東京

 「母は国に殺されたようなもの。早く救急医療体制を整えるべきだ」。清瀬市の無職、岩下茂子さん(95)が1月、救急搬送中に11病院から「処置困難」「満床」などの理由で受け入れられず、結果的に死亡した。長男の洋三さん(50)は一刻も早い救急医療体制の立て直しを訴える。【酒井祥宏】

清瀬の女性死亡:11病院受け入れず 長男が心境吐露「国に殺されたような」 /東京

 もちろん、岩下さんが亡くなられたのは非常に残念なこと。
 しかしそれを、毎日があえてそう記しているだけなのかもしれないが、「国に殺された」とただ煽るだけの表現にするのはいかがなものか。
 心臓に持病がある、95才と高齢の女性が急変し、約30分で搬送先が見つかり、搬送され、手当ての甲斐なく亡くなってしまった。
 なんの問題があるというのだろう。
 もっと早く搬送されれば、必ず助かったとでも言うのだろうか。
 コトの経過と問題点については、「天漢日乗」の「首都圏救急医療崩壊 搬送先に収容されるまでの平均時間が43分以上と全国ワースト1の東京で30分で収容された95歳で心臓に持病のある女性死亡と毎日新聞酒井祥宏記者 一体何が問題なのか→NHK首都圏も首都圏の救急医療破壊工作に参戦 毎日の記事とは違い「搬送先到着までに1時間未満」」に詳しいので、ご覧いただきたい。
 以下は記事。

清瀬の女性死亡:11病院受け入れず 長男が心境吐露「国に殺されたような」 /東京

 「母は国に殺されたようなもの。早く救急医療体制を整えるべきだ」。清瀬市の無職、岩下茂子さん(95)が1月、救急搬送中に11病院から「処置困難」「満床」などの理由で受け入れられず、結果的に死亡した。長男の洋三さん(50)は一刻も早い救急医療体制の立て直しを訴える。【酒井祥宏】

 ◇救急医療の整備訴える

 茂子さんは8日午後9時半ごろ、「胸が痛い」と訴え、洋三さんが119番通報。救急車は3分後に到着し東京消防庁本部と協力して約30分間搬送先を探した。茂子さんは心臓に持病があり、救急隊は循環器科のある病院を中心に近隣、23区内、埼玉県内の11病院に受け入れを要請。しかし、どの病院も受け入れられず、茂子さんは12番目の清瀬市内の病院で午後11時55分ごろ、徐脈性不整脈で死亡した。

 茂子さんは約8年前、田無市(現西東京市)の特別養護老人ホームに入居。04年7月から、洋三さんが田無市内の自宅で在宅介護を始めた。茂子さんは下半身が不自由なため、05年9月にバリアフリー清瀬市内の都営アパートに引っ越した。茂子さんは軽度の認知症だったが、訪れた介護ヘルパーには「ありがとう」と何度も感謝する穏やかな性格だったという。

 洋三さんは1月中旬、病院に受け入れられなかった理由を聞いた。病院側は当時の状況を説明し「予算などの関係で救急体制を拡充したくてもできない」と実情を明かした。

 洋三さんは「政治家も国民も危機意識がない。これだけ医療機関のある東京でも問題が起きた」と話し、「救急医療現場はマンパワーが足りない。もっと予算をつぎ込むべきだ」と語気を強めた。

〔都内版〕

毎日新聞 2008年2月5日