毎日新聞はやっぱり医師にケンカを売りたい新聞なんだろうね。

 しつこいようだけど、入院証明書の件でネット上でいろいろ検索していたら見つけた記事。
 日本臨床整形外科学会のページ、「交通事故の患者さんへの診断書について(http://www.jcoa.gr.jp/siten/sindansyo.html)」の文中の毎日新聞の記事より。記事はYahoo!からは削除されているので、毎日新聞のデータベース(http://www.mainichi.co.jp/mds/database/index.html)から検索しました。

枚方市民病院で診断書作成を拒否 当直のアルバイト医師、病院のマニュアル順守−大阪
2001.01.22 大阪朝刊 28頁 社会 (全554字) 
 大阪府枚方市の市立枚方市民病院で、交通事故で救急搬送された男性(38)が当直の医師に診断書作成を依頼したところ、「アルバイトなので診断書は書けない」と拒否されていたことが21日、分かった。診断書の作成拒否は医師法違反。しかし、病院のマニュアルには「当直医師は作成できない」と記載してあった。同病院は「申し訳ない。誤解を与える記載で再検討する」と釈明している。
 男性によると、今月6日午後7時すぎ、枚方市内で運転中に追突され、同病院に運ばれた。大学病院から派遣されていた当直の医師の診察を受け、けいついねん挫との診断を受けた。
 この際、医師は診断書作成の依頼に、「アルバイトの身分で書けない。平日にもう一度診察を受けてください」と説明。男性は平日は仕事で受診できず、診断書を書いてもらうために別の病院を受診せざるを得なかった。
 枚方市民病院の救急当直医師マニュアルは、「診断書等の作成については、常勤医師の管轄で、当直医師は作成できませんので、ご承知ください。ただし、例外的に作成をお願いすることがあります」と記載。当直医師は病院から作成を依頼する場合のみ、作成するとも取れる表現だった。
 医師法は診断書作成について、「正当の事由がなければ、拒んではならない」と定めている。 【医療問題取材班】

 これと似たような経験があります。
 私が当直(と言う名の夜勤)の日。患者は14才くらいだったかな。中学生。当時私が勤めていた病院に、親の知り合い(それも上層部らしい)がいて、受診を勧められたとかで、1週間前に受傷した交通事故のケガを、よりによって私の当直(と言う名の夜勤)の日に受診しやがりされました。整形外科の常勤がいない病院にですよ。
 患者は、全身状態に問題はなく、どこが痛いといった訴えも具体的にはなし。しょうがない、単純写真撮って、「骨折も椎骨のズレも何もなさそうですね、ただ、私は専門外だから、日中に、必ず整形外科の外来を受診してください。」って言ってお帰りいただきましたよ。
 しかぁし、そこで、診断書ください、とぬかしやがるおっしゃるもんだから、「日中に受診する整形外科で診断書をもらってください。」とお断りしました。母親はヒジョーに不満そうでした。
 その後、ふらりとその病院の日中の外来を見たらば、いましたその親子。整形外科はやっていないって言ってんのに。
 外科の先生にでも外来振られたかなぁ。まぁ、オレに振りかかってこなければどうでもいいんで、その後はどうなったかは、知ったこっちゃありません。
 オレの例も毎日新聞に言わせれば、法律違反で、新聞記事になってしまうほどの話なんだろうね。
 時間外外来なんてのは、通常外来とは違うんだから、最低限翌日の通常外来まで持たせることができればいいところ。診断も、いわゆる疑い病名で、対症療法のみに終わることはよくある話。私の例では受傷から1週間も経っているから、まあ大丈夫だとは思うけど、交通外傷での症状はあとになって出てくるものもある。だからなおのこと、整形外科を受診して、専門家の目を通してください、と伝えた。ましてや、交通事故の診断書ならば、ただあれば良いのとは違って、それが金にからむ話になることもある。ならばきちんとした診断をつけておくことがスジってもんでしょう。あのときの母親はそのあたりがわかっていなかった。
 この記事の例だって、時間外外来で対応したのはアルバイト医師で、しかも平日外来の受診を指示している。しかも、患者の都合で、平日外来を受診できずに、診断書のためになぜか他院を受診している。なぜこれが問題になるのか。こんな事例ヤマほどあるんでないの?
 2001年の記事だからなぁ。今ほど医師不足なんていわれてない時期だから、医師を叩きたくてしょうがないころなのかなぁ、と推測しつつ、なおかつダメ記事としてさらしてみることにしましょ。