「総合科」の件、続き。

 いやぁ、下のエントリー、さっきまで昨日の日記に入ってたよ。難しいもんだ、インタァネットってヤツは。
 で、「総合科」の件、ありました。「産科医療のこれから」、「本日の医療ニュース..。*♡ 5月2日」より。ありがとうございます。助かります。
 ソースは東京新聞からなんですけども、ここでは、開業医が対象となっている。

勤務医の負担を軽減させ、過剰勤務で病院を辞めるケースも多いとされる勤務医の偏在や不足を改善させる狙い。

 勤務医の負担は病棟で大きいんじゃないんか。外来での振り分けができたからって、どのへんが勤務医に得になるんだか教えて欲しいね。
 マスコミは厚労省の言うことをそのままアホ面して「はぁ、そぉですかぁ」と聞くだけだろうから、厚労省、そのへん明確にしておくれ。ただ単に「勤務医が楽になるよ」じゃわからんぞ。
 以下は記事。あ、厚労省のサイトはまだ見てないのだ。どうだ、まいったか。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007050202013144.html

開業医『総合科』創設へ 高齢化、勤務医不足に対応
2007年5月2日 朝刊
 厚生労働省は一日、家庭医のように高齢者などの初期診療に当たる開業医を対象に「総合科」(仮称)を創設する方針を固めた。
 一定の知識と技術を備えれば、総合科の表示を掲げることができるようにする。七十五歳以上が加入する後期高齢者医療制度がスタートする来年度の導入を目指しており、今後の診療報酬改定で大きな検討課題になりそうだ。
 高齢者の在宅医療への転換を進める厚労省は診療所を地域医療の窓口と定め、質の高い医師を養成。「熱がある」「関節が痛む」などの症状がある人はまず「総合科」で診療を受け、必要なら専門医がいる病院を紹介してもらう。病院は入院治療や専門外来に特化。勤務医の負担を軽減させ、過剰勤務で病院を辞めるケースも多いとされる勤務医の偏在や不足を改善させる狙い。
 現在、診療科目は麻酔科以外は内科、小児科など自由に掲示できる。しかし、総合科については、医師免許の取り消し・停止処分の権限を持つ医道審議会厚労相の承認を必要とする方向で、診療科掲示に関する検討会を開き、認定条件などを決める。あわせて現在約三十ある自由掲示の診療科目を減らす方向で見直す。
 厚労省は、総合科の条件として、内科を中心に複数の疾患を診ることができるほか、認知症などの高齢者に介護サービス計画をつくるケアマネジャーと連携、終末期医療にも対応することなどを想定する。
 現在、新卒医師を対象に実施されている在宅を中心とした地域医療の研修も充実させる。学会や日本医師会などと協力し臓器別の専門医でなく、へき地的な場所での実践を含めた総合的な診療を行えるよう養成システムを構築する。