医師不足は地方だけか。偏在なのか。

 相変わらず、選挙直前のため、「僕たちやってます」報道が繰り返されている。このあいだまでそれほど論じていなかったくせに。特に厚労大臣なんか、野党に追及されてタジタジだったくせに。
 「伊関友伸のブログ」より、「首相「安心の基盤を」 医師不足で初会合」。ソースは共同通信より。

…首相は「医師の不足、偏在を訴える声が地方に強い。どこに住んでいても安心して生活できる基盤をつくっていくことが政府、与党の重大な使命だ」と強調した。

 このあいだまで、不足ではなくて偏在だって言ってたよな、確か。都市部だって、深刻な状態になっていたよな、と思いつつGoogleで調べる(天漢日乗」がトップに出てくる。

東京でも産科崩壊の危機 都立墨東病院産科来春閉鎖or周産期医療センター機能停止か?
首都圏医療崩壊 都職員共済青山病院来年閉院決定

 本当に都市部は足りているの?
 地方だけではない。偏在ではなく、不足だ。「不足、偏在」なんて併記してごまかさず、もっと説得力のある行動をとらなければ信用なんてされるわけがない。選挙前だからこんなポーズをとってるだけ、としか見えない。
 崩壊は止まらない。決定事項です。以下は記事。
追記)あれ?Googleの検索結果、天漢日乗さん、3番目になりました。さっきはトップだったんだけどなぁ。

首相「安心の基盤を」
医師不足で初会合
2007年05月18日 10:12 【共同通信
医師不足で政府与党初会合
 地方や小児科、産科で深刻化している医師不足問題に関する政府・与党協議会の初会合が18日午前、安倍晋三首相が出席して首相官邸で開かれた。首相は「医師の不足、偏在を訴える声が地方に強い。どこに住んでいても安心して生活できる基盤をつくっていくことが政府、与党の重大な使命だ」と強調した。
 与党は今月末を目標に新たな重点対策の取りまとめを急いでおり、政府、与党として6月上旬に結論を出し、同月策定の政府の「骨太の方針」に盛り込む方針。参院選で公約の「目玉」として打ち出す。
 会合では、厚生労働省が、医師の不足、偏在の背景には、病院勤務医の過重労働や、女性医師の出産、育児による辞職があることなどを説明した。県庁所在地など都市部では医師数が多く、郡部では少ない偏在傾向が明らかになっている。