マスコミが政治にからむということ。
今話題の産経新聞のコラム。内容については、うろうろドクター先生の「許せない!財政制度等審議会委員による産経新聞記事」に詳しい。
しかし、場所によってタイトルが異なる。イザ!でのタイトルはこう。
産経新聞本紙では、
【岩崎慶市のけいざい独言】納税者が納得できぬ診療報酬
となっている。
イザ!では文の最後に、(論説副委員長)とだけあり、論説副委員長の名前がわからなかった。本紙には、「岩崎慶市」と名前が記してある。
そこで、多くのサイトで指摘されていること。すなわち、岩崎氏が産経新聞論説副委員長であると同時に、財務省の財政制度等審議会の委員でもあること。
じゃ、財政制度等審議会ってなんなのか。ありました。YOMIURI ONLINEに。
財政制度等審議会(ざいせいせいどとうしんぎかい)
予算編成をはじめ、国の財政全般のあり方を検討する財務相の諮問機関。2001年の中央省庁再編に伴い、旧大蔵省にあった5つの審議会を統合して発足した。有識者や経済界、労働界の代表など委員29人で構成し、現在の会長は貝塚啓明・中央大教授。個別の課題について審議する財政制度、財政投融資、国家公務員共済組合、たばこ事業等、国有財産の5つの分科会がある。
財務省の担当部局から意見を聞いたり、地方で公聴会を開くなどして、年2回、新年度予算の概算要求基準と財務省原案の決定前に財務相に建議(意見書)を提出する。財務省は、建議のほか、経済財政諮問会議が12月上旬にまとめる「来年度予算編成の基本方針」なども踏まえ、12月下旬に来年度予算の財務省原案を編成する。
…この審議会にマスコミがからむ必要ってあるのかね?
先日の自民・民主大連立騒動のときはナベツネ@読売新聞。財政制度等審議会には産経新聞。
…あれかね、新聞記者ってエラくなると、政治の中心に絡みたがるもんなのかね。そんなことしてるとさ、「社会の公器」としての公正中立さがどこかへ行ってしまわないかね。
しょせんあれかね、「社会のため」とか言っても、権力志向ってのがどうしてもあるものなのかね。マスコミってのは。
こんな連中が上にいる新聞が「社会の公器」とは、ちゃんちゃらおかしいとは思わんかね。
朝日、読売、毎日、産経。「四大紙」と呼ばれる新聞社。毎日は以前からゴニョゴニョだから、残るは朝日新聞か。
うーん。
追記)マスコミ出身の政治家。Wikipediaには、「政治部記者から政治家・政治家秘書に転身した人」としたリストがある。
おぉ、安倍さんもそうなのね。話題の額賀氏まで入ってるでないの。まぁ、国会議員になるまでの経歴に「新聞記者」が入ることについては文句はない。
しかし、非政治家でありながら実際に政治にかかわるほどの大きな権力を持ち、同時に持論を自由に、しかも大新聞の名のもとに公表できるほどの権力も同時に持ち合わせることのコワさ。
…長くてわかりづらいな。えぇと、ナベツネがいい例かな。
公器の名のもとに紙面で持論を展開し、読者を洗脳しつつ世論を誘導し、同時に政治にも手を出す。
赤旗とか聖教新聞ならともかく、いわゆる四大紙でこれをやられるのは非常にコワい話じゃないのかなぁ。
(2007年12月1日 1:34追記)
追記2)
いつもおじゃましとります、平方先生の「がんになっても、あわてない」、「えーっと…」より。
「新聞は情報提供の道具であるべきで、世論操作の道具にしてはいけない」
(2007年12月1日 10:37追記)