なにを持って無駄とするか(追記あり)。

「俺達がリラックスできずになにが道路行政か。」
「道路事業をわかりやすく国民に伝えずしてなにが道路行政か。」
…といったかどうかはわからんが、まあ、理由はいろいろくっつけようはあるわな。まずYOMIURI ONLINEより2つ。

「疲労回復に」道路特定財源マッサージチェア23台
 冬柴国土交通相は5日の閣議後の記者会見で、道路整備などに従事する国交省職員が使うマッサージチェアなどを、道路特定財源の一部を使って購入していたことを明らかにした。

 マッサージチェアは1989年度〜2001年度に、疲労回復などの目的で計23台買っていた。このほか、97年にはカラオケセット1台を購入していたという。

 02年度以降は購入しておらず、国交省は05年に「国民一般から誤解や批判を招く恐れのある物は購入しない」とする通知を出した。冬柴国交相は記者会見で、「ガソリン代が上がっている中、国民から不適当と評価を受けるようなものはやめたい」と説明した。

(2008年2月5日13時40分 読売新聞)

「疲労回復に」道路特定財源でマッサージチェア23台

国交省出先機関道路特定財源アロマセラピー器具購入
 国土交通省出先機関が、道路特定財源アロマセラピー(芳香療法)の器具2台(計4万6390円相当)を購入していたことが、14日の衆院予算委員会で明らかになった。

 民主党長妻昭氏が指摘し、冬柴国土交通相は「今後こういうような購入は厳に禁止する。不快だと言われれば、おわびしなければならない」と陳謝した。

 国交省が長妻氏に提出した資料によると、中部地方整備局名四国道事務所(名古屋市)が2004年8月、「執務環境の改善」を理由に、中国製と豪州製の器具を購入していた。国交相は「空気清浄機や加湿器に比べ、社会通念に照らしてちょっとどうかと思う」として、購入が不適切だったと認めた。

 また、社民党保坂展人氏の質問で、国交省が03〜05年度の3年間、道路整備啓発目的のミュージカルを85回上演し、道路特定財源から計5億2600万円を支出していたこともわかった。

 国交相は「地権者の理解を得るためにやったが、今後こういうことはしない」と述べた。

(2008年2月14日19時06分 読売新聞)

国交省出先機関、道路特定財源でアロマセラピー器具購入

 ミュージカルについてもうちっと突っ込んだ内容。
 asahi.comより。

道路財源でミュージカル 冬柴国交相「もうやめる」
2008年02月14日20時30分

 「道路ミュージカル」はもうやめます――。冬柴国土交通相は14日の衆院予算委員会で、国交省地方整備局が行っている道路整備への啓発ミュージカル上演を、08年度からやめると表明した。保坂展人氏(社民)が、道路特定財源を主な原資とする道路整備特別会計からの不要な支出だ、と指摘したのに答えた。

 国交省によると、ミュージカルは「助け合いの精神での道路整備」がテーマ。近畿地方整備局などが劇団に依頼し、03〜05年度で約80回実施された。道路整備特会から計5億円を支出。費用の大半は会場費で毎回300〜1000人が無料で鑑賞したという。06年度も実施したが、回数や費用は把握しておらず、07年度は未実施だとしている。

 保坂氏の指摘に対し、冬柴国交相は「適切だと思っていたが、支出が過大だとの指摘であればやめる」と述べた。保坂氏は、ほかにも道路財源を使った広報活動があれば明らかにするよう求めたが、冬柴氏は、さまざまな道路事業に組み込まれており全体像が分からないとして、「今後調査する」と答えた。

道路財源でミュージカル 冬柴国交相「もうやめる」

 道路特定財源について、国交省のページより。

Q : 道路特定財源とはどのようなものですか?
A : 道路特定財源は、道路の整備とその安定的な財源の確保のために創設されたものであり、受益者負担の考え方に基づき、自動車利用者の方々に利用に応じて道路整備のための財源を負担していただいている制度です。

国土交通省道路局 | 道路特定財源とは?

 以前、生活保護について取りあげたことがあった。
 厚労省では、本来必要であるべき医療費が、無駄だ無駄だと削減され、国交省では、こういった無駄なことで使い放題している事実はたたけばどんどん出てくる。おかしいねぇ。
追記)いろいろ出てくるもんだ。
 「愉快痛快(^_^)奇奇怪怪(*_*;)」の「道路特定財源って色々流用されてるんだね」からネタを拝借。
 産経ニュースより。地下鉄事業費。

道路特定財源でアロマ器具を購入 民主・長妻氏が追及
2008.2.14 21:56
 衆院予算委員会は14日、道路特定財源の使途をめぐって論戦がかわされた。民主党長妻昭氏は、今年6月に開業する東京地下鉄副都心線の事業費に、道路特定財源から470億円支出されていることを指摘。冬柴鉄三国土交通相は「渋滞緩和が見込めるので支出している」と説明した。

道路特定財源でアロマ器具を購入 民主・長妻氏が追及

 毎日jpより。米軍住宅建設費。

道路特定財源:米軍住宅を建設−−長崎・佐世保

 長崎県佐世保市在日米軍住宅が西九州自動車道の建設に伴って移転する際、道路特定財源から約28億円が支出されたことが、12日の衆院予算委員会の質疑で分かった。社民党保坂展人氏の質問に対し、冬柴鉄三国土交通相らが認めた。

 住宅は11戸で、インターチェンジ建設のために佐世保市内を移転。保坂氏は「1戸あたり2億5000万円で、コストをまったく度外視した豪華住宅だ。国民の理解は得られるのか」と追及した。

 これに対し冬柴国交相は「米軍側が『基地の近くに宿舎が欲しい』ということで移転先を選んだが、地形が険しく造成に14億円かかった」と述べ、問題はないとの考えを強調。石破茂防衛相も「移転の補償として行われたもの。狭い土地で豪華という指摘はあたらない」と同調した。

毎日新聞 2008年2月13日 西部朝刊

道路特定財源:米軍住宅を建設−−長崎・佐世保

 毎日jpより。野球のグラブ代などのレクリエーション費や公務員宿舎建設費。

国交省:道路財源で宿舎建設 次官「野球用具購入は中止」

 揮発油(ガソリン)税などの道路特定財源を原資にする特別会計から、国土交通省が野球のグラブ代などレクリエーション費や公務員宿舎の建設費を支出していることが25日、分かった。峰久幸義次官は同日夜に会見し、道路特定財源を含む国交省のすべての特別会計からのレクリエーション費の支出を取りやめる方針を明らかにした。国会で暫定税率の議論が行われている中で、国民の批判を浴びそうな支出は不適切と判断した。宿舎建設も新規建設は抑制するが、特別会計からの支出は続ける。

国交省:道路財源で宿舎建設 次官「野球用具購入は中止」

 毎日jpより。車。

道路特定財源:冬柴国交相「乗用車購入は自粛」

 冬柴鉄三国土交通相は29日の閣議後会見で、道路特定財源が工事用車両以外の乗用車購入にも使われていることについて「華美に流れてはいけない。必要なものは仕方がないが、自粛をしていきたい」と話した。

 国交省によると04年12月の時点で、全国の道路事務所などが道路特定財源で購入、使用していた乗用車(工事用を除く)は計922台あった。

 道路特定財源の使途については、峰久幸義事務次官が25日、野球用具購入などレクリエーションのための支出を取りやめると表明している。【高橋昌紀】

毎日新聞 2008年1月29日 18時27分

 えっと、もう一回引用しますよ。

 道路特定財源は、道路の整備とその安定的な財源の確保のために創設されたものであり、受益者負担の考え方に基づき、自動車利用者の方々に利用に応じて道路整備のための財源を負担していただいている制度です。

国土交通省道路局 | 道路特定財源とは?

 全文掲載していない記事は以下に。
(2008年2月15日 15:33追記
 産経ニュースより。

道路特定財源でアロマ器具を購入 民主・長妻氏が追及
2008.2.14 21:56
 衆院予算委員会は14日、道路特定財源の使途をめぐって論戦がかわされた。民主党長妻昭氏は、今年6月に開業する東京地下鉄副都心線の事業費に、道路特定財源から470億円支出されていることを指摘。冬柴鉄三国土交通相は「渋滞緩和が見込めるので支出している」と説明した。
 長妻氏は「理屈で言えば、渋滞が緩和されるなら新幹線や飛行場も道路特定財源で作ることができる」と指摘。さらに、今後10年間で最大59兆円を支出する道路整備中期計画の中で地下鉄への支出が明記されていない点をただすと、冬柴氏は「投入される予算は極めて限定的で、単価を算出していない」と述べた。
 また長妻氏は、国交省中部地方整備局道路特定財源でアロマ器具2点(計4万6390円)を購入していたことを明らかにすると、冬柴氏は「職務環境を整えるために購入したと聞いているが、国民が不快だというならおわびする。今後は絶対購入させないよう徹底させる」と述べた。

 毎日jpより。

国交省:道路財源で宿舎建設 次官「野球用具購入は中止」

 揮発油(ガソリン)税などの道路特定財源を原資にする特別会計から、国土交通省が野球のグラブ代などレクリエーション費や公務員宿舎の建設費を支出していることが25日、分かった。峰久幸義次官は同日夜に会見し、道路特定財源を含む国交省のすべての特別会計からのレクリエーション費の支出を取りやめる方針を明らかにした。国会で暫定税率の議論が行われている中で、国民の批判を浴びそうな支出は不適切と判断した。宿舎建設も新規建設は抑制するが、特別会計からの支出は続ける。

 国交省によると、道路特定財源特別会計で、国家公務員法の規定に基づき、06年度はレクリエーション用具の購入費として野球のバットやグラブなどに13万4000円を支出した。また、国家公務員宿舎法に基づき、公務員宿舎の建設費と補修費として07年度に約25億円を支出した。06年度には国交省職員1万175人向けに全国8095戸の宿舎があり、毎年50〜60戸を新設している。

 国交省は河川局や港湾局など他の特別会計でも、同様の支出をしている。峰久次官は「ガソリンが高騰し、暫定税率の議論がある中、レクリエーション費に国民の厳しい声が聞こえてきた。政府や与党と調整したのではなく、我々の判断で決めた」と述べた。

 この問題は民主党などの指摘で発覚した。峰久次官や冬柴鉄三国交相はこれまでの会見で「法に基づいた適切な支出」と説明。レクリエーション費についても、冬柴国交相は「社会保険庁は保険料から使ったのが批判された。これは批判に当たらないのではと思う」と述べていた。

 町村信孝官房長官も会見で「グラブぐらい自分で出せよと言いたい気分」と述べる一方で、支出は適正だとの認識を示していた。

 しかし、国交省は世論の批判が高まり、暫定税率の廃止論に飛び火するのを恐れ、方針を転換した。ただ、他省庁でも特別会計からレクリエーション費への支出はあり、不要論が飛び火するのは避けられない。【後藤逸郎】

毎日新聞 2008年1月26日 東京朝刊