これで解決するわけないじゃん、という策2つ(追記あり)。

 昨日も事情により自転車はおやすみ。今日夜はにわか雨らしいじゃん。神様がボクに自転車に乗るなといっているのかな。
 さて、ちょいと前の記事2つ。いずれも救急患者受け入れ困難、医師不足への対策だが、根本解決にはなりえない話。
 いずれもYOMIURI ONLINEより。

救急患者受け入れ、専門機関で調整を…救急業務懇が答申
 救急搬送時に患者がたらい回しにされるケースが相次いでいることを受け、東京消防庁消防総監の諮問機関「救急業務懇話会」(会長=山本保博・日本医科大救急医学主任教授)は4日、患者の受け入れを調整する専門機関の設立が必要とする答申を行った。

 現在は、搬送中の救急隊員が、各病院に患者の受け入れが可能か問い合わせている。答申では、連携不足によって医療機関が互いに受け入れを渋る「お見合い」が起き、たらい回しの一因になっていると指摘。病院の空きベッド数や看護師の人数など受け入れ状況を把握し、搬送先を決める機関の必要性を訴えた。

 同庁管内では、昨年4月〜12月に救急搬送した約45万8000件のうち、搬送を4回以上拒否されたのは約2万5000件に上っている。

(2008年3月4日20時03分 読売新聞)

救急患者受け入れ、専門機関で調整を…救急業務懇が答申

…連携不足によって医療機関が互いに受け入れを渋る「お見合い」が起き、

 「お見合い」ってこんなときに使うの?初めて聞いた。
 それはさておき、調整機関をいくらつくったって、肝腎の医師も含めた医療従事者が足りなければ、受け入れることなんざできるわけがない。なんでそれがわからんのかなぁ。

産科・小児科医雇用で最高1500万円助成…茨城・神栖市
 全国的に医師不足が深刻化する中、茨城県神栖(かみす)市は新年度から、市内の民間医療機関が新たに産婦人科医や小児科医を雇う場合、最高で医師1人につき年1500万円を交付する。厚生労働省医政局指導課は「市町村で、珍しい取り組みでは」としている。

 神栖市によると、交付額は勤務形態によって異なり、最高の1500万円を交付するのは常勤医師を雇用した場合。1病院で常勤医は2人、非常勤医は1人を対象とする。

 また、市の非常勤職員として、市が行っている検診に週1回携わることも条件となる。市は新年度予算案で3000万円を計上、これを超えた場合は補正予算で対応するという。

 2006年度の県の統計によると、神栖市では人口10万人当たりに換算した医師数は99人で、全国平均を大きく下回っている。市は「医療機関を後押しし、充実させることができれば」と期待している。

(2008年3月6日06時07分 読売新聞)

産科・小児科医雇用で最高1500万円助成…茨城・神栖市

 カネの問題じゃなくて、労働環境の問題、待遇の問題だと、どれだけ訴えたらわかるようになるのかなぁ。
 以前年俸5500万円の産婦人科医の話があった。あれも結構ひどい扱いだったと記憶している。あとで記事を探してみよう。
追記)いつもおジャマしとります、「ポンコツ研究日記〜悩める産婦人科医のブログ〜」より「尾鷲総合病院産婦人科医師撤退の是否を考える」にまとめがあったので御一読を。
(2008年3月7日 15:45追記
 地方自治体レベルでいろいろ付け焼き刃としか思えない策で現状をいじくりまわすのではなく、根本治療を行わないと。
 もう取り返しのつかない時期にはなっているだろうけど…ね。